クリームの部屋

誰かの役に立てば幸せ

2016年5月25日(水)以降 日本語講座

5月25日(水)
今日は割りと咳が出て、くたびれそのまま横になって、眠ってしまっていた。


担当医「野○先生」も
「咳は月単位でしか良くならないからね……。」と言っている。


天気も悪いせいか、肋骨が痛む。



そんな中、「○ザワさん」が明日退院する。


この病棟でもかなりご年配の男性患者さんです。


ディールームで会ったりすると、皆、気軽に体調のことなど話したりしてきました。


入院期間も長かった「○ザワさん」が退院とは嬉しいことですね。


良○殿からもメッセージをもらったので、早速「○ザワさん」に伝えました。


「無理せず、ゆっくり過ごして下さい。」と伝えると、

「そりゃ~どうも~」って喜んでました。



ところで、新患フィリピンさん以外の、いつもの3人衆は、男性看護師「佐○さん」にディールームにて『日本語講座』を開いてもらっていた。



看護師さん達も、あの手この手で、3人衆をおとなしくさせる作戦なのだろう。


少しはおとなしく過ごしてくれると、期待しちゃいますよ。


自分の部屋の隣がディールームだから、講座の声が、聞こえてくるんだけどね。


「佐○さん」の言った、日本語の後に続き、3人衆が繰り返して言うパターンの、よくあるやつですね。


そして、講座の最後に、3人衆から名前を聞かれた「佐○さん」は
「佐○です。」と名字を名乗ると、3人共それぞれに、バカの一つ覚えのように、呼び捨てで連呼している……。


日本語を教わった先生に、呼び捨てだわ、さん付けで言う習慣も無いのやらで、先が思いやられる感じだった。


3人衆は「佐○さん」の目の前で、名字を繰り返し連呼しながら、ゲラゲラ笑っていました。


そこは繰り返すべきところじゃないんだけどねぇ……。


佐○さんも苦笑いなのであった。



話はがらっと変わりますが、お掃除担当「関○さん」の一番弟子で女性清掃員の「川○さん」という方がおります。


高1の男の子と10ヶ月のお子さんをもつ、たくましい方です。


顔を会わせると、世間話したり、とても気さくな方なんです。


そんな「川○さん」がここへ来るまでの間に、車が止まってしまい、レッカーを呼んで代車で来たとのことで、何だか大変そうでしたよ。


ご苦労様でした~。




5月26日(木)
今日はお風呂が朝一で、上がってから、咳がゼコゼコ治まらず、体力奪われ疲れてしまった。


夕方前、主人が着替え、ティッシュ、お茶など持ってきてくれ、少しディールームで話して帰りました。


この前主人が、病院だった日に、担当医経由で知ってしまった、「ガフキ-10号」の「トラックドライバー」の話になったので、あそこにいるおじさんがそうみたいだよ~って教えたのだった。


たまたま、日中そのおじさんと話す機会が訪れたんだけど、何故だか、おじさん本人は自分のガフキ-が何号だか、知らないって言っているのだ。
 

ちゃんと先生の話を、聞いてないだけだと思うけど……。


おじさんは、何となくだけど、結核にかかったのには、心当たりがあったそうで。


それは、5年前にドライバー仲間の中に、結核にかかった人がいたから、それだろうと言っていた。


おじさんが、病院でのレントゲンに引っかかって、詳しく調べるべきところを、忙しさのあまりに、2ヶ月放っておいたのがいけなかったらしいね~。


そんな話をおじさんが話してくれました。



ところで、今日午前中に「○ザワさん」が退院し、空き部屋になったと思いきや、すぐに新患さんが、タンカーで運ばれてきて、その部屋に入りました。


本当に忙しい病棟だねぇ~。



今日の同室「浅○さん」の昔のお話を少し。


浅○さんが16才頃、結核にかかっていたとき、「ヒドラ」や「ストレプトマイシン」を飲んでいました。


この薬は戦後間もない頃のもので、副作用が酷く、耳がつんぼになる(聴こえなくなる)ことから、『ストレプつんぼ』と名付けられ、若い人もよく耳が、聴こえなくなっていたと言っていました。


浅○さんの実体験が聞けるのは、なかなか貴重ですよね。


今は治療薬も、随分進化し副作用も減って、治療薬の有り難さを噛みしめるのであった。


毎日、私の体を治してくれる治療薬、ありがとう。