クリームの部屋

誰かの役に立てば幸せ

2016年6月4日(土) 結核も人の数だけ様々

6月4日(土)
今日の掃除担当は「川○さん」であった。


川○さん、風邪引いてたけど、咳も良くなってきたし、修理していた車も無事に戻ってきたそうで良かった。


今日もゴミ袋交換お疲れ様です。


そして、ゼコっている私を気遣ってくれ、多めにゴミ袋を置いていってくれ、どうもありがとうございます。


夜中に苦しくて、咳き込んだのもあって、少し寝不足気味で、日中ちょこちょこ寝た。


ウトウトしている時、また「キミちゃん」がどこかへ脱走したようだ。


こないだは、夜中に男性部屋で倒れて、血まみれになったという事がありました。


看護師さん達と一緒に、患者の我々も「キミちゃん」を探した。


実は「キミちゃん」は認知症でもあるため、勝手に居なくなると事件だってくらいに、結構あせるのである。


間違ってエレベーターにでも乗って、他の病棟へ行こうものなら、結核菌をばらまいて、大変な事になってしまいます。


なのでそれは、看護師さんじゃなくても、患者の我々ですら、血の気が引く気持ち、超わかります。


そして今回の「キミちゃん」の居場所は………。


備品庫で仰向けになって寝ているところを発見されたのでした。


普段備品庫は鍵が掛かっていますが、看護師さんが備品を取って、病室を行き来している間、鍵が開いていたため、たまたま入ってしまったみたいでした。


ビックリでしたが、怪我もなく見つかったので良かったです。



話はがらっと変わりますが、こないだ入院してきた女性新患「ミノ○さん」と改めて少し話をすることができました。


「ミノ○さん」がここへ来た時に、号泣していた理由がわかりました。


ショートヘアーの似合う彼女は、小学校の先生をしています。


春から学校が変わり、前の学校と今の学校の子供達が、接触者の対象となり、担任はやっていなかったことが、逆にまんべんなく子供達と接してしまった……ということのようでした。


ここへ来た日は、看護師さんに睡眠薬も用意されていたという。


気がおかしくなって、逃げ出すかもと思われたらしい。


2つの小学校にまたがり、ものすごい人数の接触者になろうと思われますが、責任感の強さから入院当日は、やるせなかったでしょうね……。


彼女の旦那さんやお子さんも、今日来ていたけど実は旦那さんが、14年前に結核で、まさにこの病棟に入院したとの事。


旦那さんの勤める都内の会社で、何人か結核を発症し、その方達は東京の病院へ入院したそうです。


当時、彼女の3人の子供のうち、一人は都内の小児科の結核病棟へ入院。


一人は陽性、もう一人は陽性では無いものの、二人とも「予防薬」を飲んだそう。


当時、30才を越えると、予防薬を飲めないシステムだったため、彼女だけ飲ませてもらえなかったんだとか。


彼女は旦那さんの接触者であり、当時も検査の結果、陰性で大丈夫だったはずが、今こうして結核を発症しているのを考えると、検査の正確性が微妙である。


もし、14年前に旦那さん経由で移り、菌が冬眠状態に入っていたのならば、このタイミングで発症してしまったのかなぁ……と考えたりなんかして。


結核も人の数だけ様々である。