2016年6月8日(水) 2回目の培養結果
6月8日(水)
夕べも消灯後、なかなか咳止まらず、今朝もゴミ袋で、7袋分も出してしまった……。
こんな大量のティッシュゴミを片付けてくれる、掃除担当「川○さん」どうもありがとうございます。
休暇中のボス「関○さん」不在の中、ひとりで超頑張ってました~。
だけどさ~。ほんとに咳止まらないってキツいのよね。
いまだに咳、痰がこんな状態の患者の事、ぶっちゃけ看護師さん達はどう思っているのかなぁ?
別にどうも思ってないか……。
特に自分の場合、他の患者さんと似ている症状の人がいないから、看護師さん達もアドバイスしようもないか。
とにかく、咳き込んで肋骨さらに折れてもキツいから、患部を押さえて、気をつけてゼコゼコするしかないね。
そして今日は、日中もなかなか咳止まらず、酷しくて体力温存のため、ほとんどの時間帯寝て過ごした。
朝の薬を飲んだ後に、咳のし過ぎで久々に全部リバースした。
やってしまった……。
リバースする前兆は、全くないんだけど、息するひまがない感じの咳が、連発することで胃の内容物が持ち上がって、気づいたら出てしまってました。
飲んで30分くらいたってたから、おおかた薬の成分は吸収されていると信じたい。
夕方、主治医「野○先生」登場。
4月28日に採取した痰の培養(-)が出たそうだ!
5月6日に採取した分も今、培養4週まできていて、残り2週で結果が出るということだ。
5月6日の分が培養(-)ならば、培養(-)3連痰となるので、退院も視野に入れて考えなくては……。
何だかね~メンタル不安定なのって、症状と検査結果が噛み合ってなさ過ぎて……っていうのはあるんだと思う。
入院して治療すれば、症状が良くなるもんだと、思い込んでいたけど、退院してからが、はたしてやっていけるのかと考えてしまうからさ~。
2016年6月7日(火) メンタル不安定
6月7日(火)
今日から、いつもお世話になっている、お掃除担当「関○さん」が休暇に入った。
日曜日までの6日間だという。
当初の予定では、友人と函館旅行のはずが、親戚の葬儀が急に入り、チケット取り直して友人の後を追いかけると言っていた。
とてもパワフルである。
なので、「関○さん」の弟子「川○さん」が、とても頑張っていた。
「川○さん」風邪で体調崩していたけど、だいぶ咳も良くなってきたって。
夕方、主人が着替え、ティッシュを持ってきてくれた。
そんな中、主治医「野○先生」が会話に入ってきて、少し話した。
最近の私の精神状態が不安定だからだろうか……。
これだけ入院してたって、咳が全然止まらないので、辛いということもあるわけで。
気分が沈んでるところに、主人の持ってきてくれた、着替えのTシャツからは、線香の臭いがする。
愛猫クリームが亡くなってからは、線香をあげて手を合わせているのだが、この臭いがTシャツに付いているのだ。
なので体調が悪いと、なおさらクリームの事を思い出してしまって、気分も落ち込んでしまうのである。
入院生活も長くなってくると、このような気分の浮き沈みくらいは普通か……。
既に退院したメンバー達が、ちょっぴり羨ましく思えた。
話はがらっと変わりますが、今日30代の女性患者さんと話す機会がありました。
この病棟に来たとき、なんと「ガフキー10号」だったと聞きビックリ‼
ちなみに私は9号だったけど、10号はその上だし、菌量マックスということです。
彼女もまた、声枯れしていた。
気管もやられているけど、彼女の気管は太いから息が吸えているそうだ。
ここに長く居ると、いろんな症状の患者さんに出会うな……としみじみ思う。
2016年6月6日(月) 培養の結果
6月6日(月)
連日の止まらない咳で疲れてしまい、今日は合間合間で寝まくった。
目の検査もやり、相変わらず乱視が酷いんだが、けどこれは薬の副作用とは関係ないみたいだ。
ところで、夕飯後に主治医「野○先生」が来た。
4月21日に提出した痰の培養は……なんと「陰性(-)」が出たとのこと。
培養する際、栄養を与えられた痰は6~8週間にわたり、結核菌が生えてこないかどうか、様子を見守られるのです。
自分の場合は、あと2回、培養陰性(-)が出れば、退院になりますから、いろいろと心の準備も含め、必要になってくるでしょう。
入院中、ずっと頼っているネブライザーも、徐々に手軽な吸入剤メプチンに変えていかなくては……。
苦しさを楽にするために、使用していたネブライザーだけど、上手く止められるのか微妙だなぁ。
ところで、今日は主人が朝から、肺が痛いと言っていて、さては薬が効いてきていることだろうか?
2016年6月5日(日) 同室浅○さんの戦後話
6月5日(日)
今日も1日通して、割りと咳が出た方じゃないかな。
14時すぎ、主人が着替え、水、お茶など持ってきてくれた。
そして、以前に同室「浅○さん」との会話の中で、コーヒー好きだという事がわかり、近くのスターバックスで、主人がホットコーヒーを買ってきてくれたのでした。
「浅○さん」は
「コーヒーが飲めるなんて夢のよう……。」
と言って喜んでいました。
気分の良くなった「浅○さん」は戦後の話や娘時代に働いていた話が止まらなくなり、我々はなるほどね~と聞き入ってました。
主人は、なかなか終わらない「浅○さん」の語りに、若干お腹いっぱいの様子だったみたい。
ところで、隣の部屋の「叫ぶおじいさん」が、ずーーーーーっと向こう側の個室に移動した。
おじいさんの雄叫びが聞こえなくなったから、少し気が楽になったかも。
そうかと思えば、こないだまでディールームで、家族や患者さん達と、花札で楽しんでいた、結核とは思えないほどの、とても元気なおじいさんが、誤飲で苦しくなり酸素マスクしたりと、大変慌ただしい展開になったのだった。
なんて浮き沈みの激しい1日なんだ……。
2016年6月4日(土) 結核も人の数だけ様々
6月4日(土)
今日の掃除担当は「川○さん」であった。
川○さん、風邪引いてたけど、咳も良くなってきたし、修理していた車も無事に戻ってきたそうで良かった。
今日もゴミ袋交換お疲れ様です。
そして、ゼコっている私を気遣ってくれ、多めにゴミ袋を置いていってくれ、どうもありがとうございます。
夜中に苦しくて、咳き込んだのもあって、少し寝不足気味で、日中ちょこちょこ寝た。
ウトウトしている時、また「キミちゃん」がどこかへ脱走したようだ。
こないだは、夜中に男性部屋で倒れて、血まみれになったという事がありました。
看護師さん達と一緒に、患者の我々も「キミちゃん」を探した。
実は「キミちゃん」は認知症でもあるため、勝手に居なくなると事件だってくらいに、結構あせるのである。
間違ってエレベーターにでも乗って、他の病棟へ行こうものなら、結核菌をばらまいて、大変な事になってしまいます。
なのでそれは、看護師さんじゃなくても、患者の我々ですら、血の気が引く気持ち、超わかります。
そして今回の「キミちゃん」の居場所は………。
備品庫で仰向けになって寝ているところを発見されたのでした。
普段備品庫は鍵が掛かっていますが、看護師さんが備品を取って、病室を行き来している間、鍵が開いていたため、たまたま入ってしまったみたいでした。
ビックリでしたが、怪我もなく見つかったので良かったです。
話はがらっと変わりますが、こないだ入院してきた女性新患「ミノ○さん」と改めて少し話をすることができました。
「ミノ○さん」がここへ来た時に、号泣していた理由がわかりました。
ショートヘアーの似合う彼女は、小学校の先生をしています。
春から学校が変わり、前の学校と今の学校の子供達が、接触者の対象となり、担任はやっていなかったことが、逆にまんべんなく子供達と接してしまった……ということのようでした。
ここへ来た日は、看護師さんに睡眠薬も用意されていたという。
気がおかしくなって、逃げ出すかもと思われたらしい。
2つの小学校にまたがり、ものすごい人数の接触者になろうと思われますが、責任感の強さから入院当日は、やるせなかったでしょうね……。
彼女の旦那さんやお子さんも、今日来ていたけど実は旦那さんが、14年前に結核で、まさにこの病棟に入院したとの事。
旦那さんの勤める都内の会社で、何人か結核を発症し、その方達は東京の病院へ入院したそうです。
当時、彼女の3人の子供のうち、一人は都内の小児科の結核病棟へ入院。
一人は陽性、もう一人は陽性では無いものの、二人とも「予防薬」を飲んだそう。
当時、30才を越えると、予防薬を飲めないシステムだったため、彼女だけ飲ませてもらえなかったんだとか。
彼女は旦那さんの接触者であり、当時も検査の結果、陰性で大丈夫だったはずが、今こうして結核を発症しているのを考えると、検査の正確性が微妙である。
もし、14年前に旦那さん経由で移り、菌が冬眠状態に入っていたのならば、このタイミングで発症してしまったのかなぁ……と考えたりなんかして。
結核も人の数だけ様々である。
2016年6月3日(金) レントゲンの結果
6月3日(金)
今日は、同室「浅○さん」の妹さんが面会に来ました。
病院のマネージャー的な方と話をしていたと思ったら、何と「浅○さん」の退院が来週に決まったそうで、展開の早さにびっくりです。
主人が時間の無いところ、着替えなど持ってきてくれ、すぐに帰りました。
ところで、今朝から実験的にお風呂の時間を2枠とってもらい、一番乗りで入りました。
お風呂と言っても、自分の場合は湯槽には浸からないのでシャワーのみになります。
ドッツの薬に重ならないから良かった。
ただ今日は、朝御飯食べたら体が温まって、咳がゼコゼコ治まらず、食べ終わるまでに、時間がかかってしまった。
そして、ようやく食後の薬を飲み、歯みがきしていたら、「お風呂どうぞ-」と言われる。
ドッツの薬ではないが、食後の薬が下手したら、リバースの可能性なきにしもあらず。
食後の薬の種類が多いこともあり、若干危なっかしいが午前中のお風呂は、朝一が一番時間に余裕があるから。
午後もネブライザーで忙しいし、お風呂は朝一固定で良いかなぁ~。
今日も野○先生に会ったから、昨日のレントゲンの結果を聞いてみた。
そしたら、今まで白い影が無かった所にも白い影が広がっているらしい………。
死んだ結核菌かもしれないというのだが、大丈夫なのか⁉
野○先生は、私がガフキー高い状態で見つかってるから、しょうがないと言うのだけれど……。
同室だった良○殿だって、最近はレントゲン良くなってきたって言ってたし。
これだけ入院していても、自分みたいにいまだに、ゼコゼコ咳が止まらない症状と、似ている人が全くいないから、本当にちゃんと治るのか、不安が押し寄せることも多々あるのだ。
とにかく、野○先生を信じるしかないのだから……と自分に言い聞かせる。
2016年6月2日(木) 検査日
6月2日(木)
朝、生食ネブライザーを20分で、検査用の痰出し後に、いつもの薬剤入りのネブライザーと採血をする。
それから、昨晩は何となく、膀胱炎の様な嫌な感じがあり、急遽尿検査用に尿の提出をした。
そして、レントゲンに呼ばれるのは、割りと遅い時間だった。
外来の患者さんが終わって、誰もいなくなってからじゃないと、我々はレントゲン室を使用出来ないのです。
勿論、結核菌をばらまかないためです。
ですので、遅く呼ばれたのは、先程まで診察が長引き忙しかった事を、物語っています。
今日はオール検査みたいな感じでした。
夕方近くに回診に来た担当医の「野○先生」は、忙しくてグロッキーの様子。
野○先生から聞いた、検査の結果です。
本日も当然ガフキー0‼
採血は、ちょこっと鉄が足りてないくらい。
尿検査もバイ菌いなかったので、膀胱炎は免れました。
排卵痛、便秘、腰痛などあるから、膀胱炎ぽい感じなのかもしれないです。
レントゲンだけ遅かったので、今日は結果が、分からないみたいでした。
余計に気になっちゃうけど、仕方あるまい。
ところで、今日ちらっと担当看護師「宍○さん」から、うれしい情報が聞けたのです。
それは入浴のことだったんです。
湿気は私にとって天敵なもので、それはそれは、毎度おなじみ呼吸が苦しく、咳が止まらんのです。
時間も15分と短いため、焦るし連発する咳で、食べ物をリバースすることもあります。
汚くてご免なさい。
食べ物ならまだ良いのですが、ドッツの薬までリバースすると、飲んでないのと同じ事になるので、咳き込まないよう気をつけるしかありません。
ドッツの薬は、飲み忘れは薬の効かない耐性菌を作り、結核を治せるすべが無くなってしまうからです。
ということで、前置きが長くなってしまいました。
結局、宍○さんから言われたことは、私の入浴時間をドッツの薬の時間帯にかぶらないところに、2枠とって良いというもので、お言葉に甘え、朝一にしてもらいました。
ぶっちゃけ、髪の毛も腰まで長いので、元々入浴時間15分は、かなりキツかったから、夢のようです。
時間にゆとりが出来たので、リバースせずに済めば良いなぁ。
退院してった車イス「北○さん」も2枠で入浴してたけど、同じ状態になったのは偶然かな⁉
たまたまなのか、北○さんが居た部屋とベットを今、自分が使わせてもらってますからね。