2016年5月17日(火)以降 さらばフィリピン部屋
5月17日(火)
朝5時半から「マルセルさん」こと「フィリピンおばはん」の電話には参った。
なにせ地声がデカイから、まだ起床時間前だというのに、部屋中に会話が響き渡って、他の男性部屋にも聞こえている様子。
ちょうどタイミング良く見回りに来た、副士長「鍋○さん」に注意されたのでした。
実はゆうべ、消灯してから朝方まで呼吸が苦しく、寝られなかったこともあり、朝っぱらの電話の件は厳しかったですね。
説明する手間もはぶけましたし「鍋○さん」ありがとうございました。
話は戻りますが、苦しさを改善しようとネブライザーを始めたところ、10分程たったところで、何故か蒸気が出なくなってしまい、ゼコゼコも治らず終了になってしまったのでした。
こうなると、この後もあんばい悪いです。
けど良いこともありまして、なんと「鍋○さん」から部屋移動の許可が下りたのです。
マジで副士長ーーーー‼‼
ほんとに頼りになります。有り難いかぎり‼
この前退院した、車イス「北○さん」が、長い間入院していた部屋で、ディールームの真ん前になります。
そして9時から、お引っ越し。
さらばフィリピン部屋よ。
引越し中、ゼコゼコが止まらなくなってしまい、若干具合悪くなる。
朝、ネブライザーに不具合が起きたため、痰が出切らず、気管に結構へばりついていると考えられる。
そんなこんなで、お風呂とシーツ交換とばされる……。
少し待ってから、お風呂回ってきたので行ってきた。
部屋戻ってきたら、診察終わりの「三○さん」居たからビックリ。
昼御飯も運ばれてきたが、いまだにゼコって全然食べれん。
そして更に続けて、診察終わりの「良○殿」も来てくれ、またビックリ。
なんと忙しい日なんだ。
まず診察が混んでないことも、かなり珍しいっていうのもあるけど。
甘い物を差し入れてくれ、どうもありがとね~。
2人とも少しして帰りました。
その後、主人も仕事帰りに寄ってくれ、お茶や着替えを持ってきてくれました。
このあと患者全員の視力検査が控えていた為、主人は帰りました。
視力検査は前回よりも、マシだった気がする。
毎日飲んでいる抗結核薬「エブトール」には「目がかすむ」という副作用があるというのだが、副作用なのか年齢的なものなのか、確かに最近は見えにくかもなぁ。
だけど、こういう機会でもないと、視力検査はしないだろうから、助かりますね。
今日この部屋に引っ越したばかりだけど、またベットを作っているところをみると、誰か入って来る様子だね。
5月18日(水)
個室から「浅○久○さん」が自分の斜め前のベットに移動してきた。
かわりに、その個室には男性の新患さんが入ったらしい。
この「浅○さん」(83才)はとっても良い方だった。
人生において壮絶な生きざまを語ってくれたのです。
幼い頃の「戦争」による疎開の話。
ダンナさんが、ついこの間の1月に亡くなった話。
ご自身も「肺がん」で特効薬「イレイサー」を飲んでいること。
そして今回、「結核」が見つかったこと。
結核については、話を聞いてみると、どうやら16才頃に初めて発症して、10年くらいゴロゴロして生活していたといいます。
昔は結核を発症したら、薬を飲んで家で、ゴロゴロするものだったみたいです。
そして時を経て、勤めている頃も2種類の薬を飲んでいましたが、症状も良くなり薬は飲まなくても、大丈夫になったということでした。
なので結核での入院は、初めてということですね。
娘時代に結核になったということは、今回は再発ってことになるのでしょう。
ダンナさんが介護の末、亡くなってからというもの、浅○さん鬱っぽくなってしまったらしく、この度肺がんに結核にともう大変です……。
浅○さん自身は
「もうそんなに長くないから、結核なんていいのに………。」
と言うのだけど、11才下の妹さんが悲しむから、そんなこと言わずに治療を頑張ってほしいと思いました。
今日13時前頃に、診察終わりの陽○ちゃんが来た。
尻注射が無くなり、とても喜んでいた。
けどダメだった場合、尻注射6ヶ月のことも頭をよぎるらしい。
どうか何事もなく過ぎるのを祈るのみ。
あと、陽○ちゃん培養(-)が出たというから、めでたいね。
さっき鈴○さん(熱をよく出していた)も診察に来てたってさ。
同じ野○先生だし、診察日もかぶるのは、そりゃそうだよね。
なんか同窓会みたいだね⁉
私がネブライザーやお風呂が、これからなので陽○ちゃん気をきかせて帰っていきました。
とにかく、慌ただしくも皆に会えて嬉しい1日でもありました。