2016年5月19日(木)以降 お風呂での珍事件
5月19日(木)
今日は朝から採血の日。
採血って出来ればやりたくないけど、だんだんと慣れてくるもので、特になんとも思わなくなり、朝っぱらで頭もボーっとしてる間に終わってる。
治療薬を飲み続けていくため、体のちょっとした不調に気付けますからね。
それこそ体調の方ですが、実は昨日の晩から息苦しさと咳のオンパレードであまり眠れなかった。
なんだかんだと昼過ぎまで、その症状が続いてキツかった。
こんな体調の時でも、例により「フィリピン3人衆」は容赦ない。
最近、ディールームに一番近い部屋に引越して、給湯場まですぐそこですし、なにかと便利だろうと思っていました………がしかし……。
昨日の晩などは、「フィリピン3人衆」がディールームにて、テレビ前を陣取り「サッカー観戦」でタオルをぶん回しながら、絶叫し大騒ぎしていて、やかましいの何のったら……。
君達ほんとに病人かい⁉……と疑いたくなるほど。
最近では、3人が常に一緒に行動していて、なかでも男性患者「エドワード」の声は、ディールーム隣の、自分の部屋まで響いてくるからクソうるさい。
同室の浅○さんが、ディールームで電話している時も、どんちゃん騒ぎをやめないもんだから、まともに会話が出来なかったとのこと。
この「エドワード」が、ディールームのテレビ前のソファーに、どかっと横になって威張っていた……と浅○さん言っていた。
個人的な意見を、相手に言ってはいけないとされ、看護師さん達に任せるしかないのだが、どうやら結核病棟に外国人が入院することは、よくあることで、毎度このようなビックリするような場面が、繰り広げられているという。
なので看護師さん達にとって、問題を起こしがちな外国人は、いつも悩みの種なんだとか……。
困ったもんだ。
今日、主人が仕事帰りに着替え、お茶、ティッシュ等を持ってきてくれ、すぐに帰りました。
朝の採血結果ですが、腎臓、肝臓共に数値は安定していて安心しました。
自分は毎月、生理痛の薬も服用するため、この数値の安定はとても大事であります。
とにかく、抗結核薬で腎臓、肝臓はやられずに済んでいるので、引き続き治療頑張るべし。
5月20日(金)
なんと今日から抗結核薬の「ピラマイド」を飲まなくても大丈夫になったのだ‼‼
ヤッター--‼‼
ピラマイドは粉薬だったので、キチンと決められた分量を飲むために、口からこぼして量が減ったりしてもダメですし、結構緊張感をもって飲んでました。
一種類薬が減るだけなのに、こんなにも気が楽だなんて~。
このピラマイドですが、副作用に尿酸値上昇とあります。
少し尿酸値高めの患者さんは、これを飲んだきっかけで、痛風を振り返して、足など腫らし耐えながら、でも治療薬は止められないから、湿布張りながら飲み続けている方もいます。
自分は少なくとも尿酸値が上昇しなかったので助かりました。
ところで話はがらっと変わりますが、どの病院でもある、患者さんの為の「風呂のシステム」の話を少し。
まずは朝っぱら、その日の部屋番号の入浴時間が貼り出されます。
それを見に来た患者さん達は、やれ昼御飯に近くて焦るとか、やれ午後からは面倒だとか、いろいろ言って一喜一憂します。
実際、時間割のようにキチンと進むことは、あまりありません。
だいたいは、時間を押して回ってくるので、自分の時に少しでも早く入り終え、次の人にバトンを渡したいと思うのですが、なにせ「持ち時間一人15分」と短いため、必死で時間内に終えるのが精一杯であります。
なので、昼御飯前に入浴時間予定の部屋が、時間が押して午後に変更されると、もともと、午後スタートだった部屋の入浴時間がずれ込むことはよくあります。
現在、どこの部屋が入浴中なのかは、遠くからでも分かるよう、三角柱の形の札の裏に、磁石が付いていて、部屋入口に引っ付くようになっています。
三角柱札には「入浴中」と書いてあり、この札が付いている部屋が、入浴中ということになります。
入浴は一人一人ですが、入浴を終えた部屋は、看護師さんにその旨を伝えます。
入浴札は看護師さんが、次の部屋の入口に付けて「お風呂どうぞー」と、声かけする場合と看護師さんが忙しそうなら、患者さん自ら入浴札の付け替えと声かけをして、看護師さんに伝えたりもします。
風呂のシステムが分かったところで、この前御本人から聞いた、珍事件がこちら。
入浴札が部屋入口に付けられ、看護師さんの「お風呂どうぞー」の声かけにより、さっそうとお風呂へ向かう、じいさん患者「八八(はちはち)さん」がおりました。
いつものように、お風呂の扉を横にスライドさせると、閉まっているはずの「内扉」全開で、湯船の中にいた「フィリピンおばはん」に
「アラァーーー--ッ‼‼」
って、上下手で隠しながら、悲鳴をあげられ、
一瞬で加害者状態になってしまった八八さんは
「アラァーーー--ッ‼‼じゃないよぉぉ‼‼俺だって-----ぇ‼‼」
とぶちギレ、看護師さんに向かって
「まだ入ってるんじゃねぇー-かよぉっ‼‼
フィリピンがよぉーーー--っ‼‼‼」
と叫んだという。
笑っちゃいけないんだろうけど、何回聞いてもおかしい。
お風呂で倒れた場合に備え、看護師さんが助けに入ってくる前提で、内鍵は掛けてはいけない決まりがある以上、いつか誰かが珍事件をやらかしても、おかしくないかもしれませんよね。
だけど、さすがに脱衣場と浴槽の間の内扉を全開で入ってる人……居たんだね~~。
最近「フィリピン」女子達がお風呂終わっても、看護師さんに伝えないし、入浴札回さないから、お風呂の順番止まっちゃって、他の部屋からクレームきてるみたいでした。
16時半すぎ、主人が着替え、飲み物を持ってきてくれ、少しディールームで話して帰りました。
フィリピンおばはん&エドワードがやかましくて、主人もウザそうだった。
同室の浅○さんの、今日のお話。
浅○さんは、6人兄妹で3人亡くなっていて、そのうちお兄さんの一人は、学生の時に「結核」で亡くなり、この関係で浅○さんも16才の時に「結核」を発症している。
現在使用されている「ヒドラ(イスコチンと同じ成分)」も発症した16才の時に飲んでいたそうだ。
少しずつ、浅○さんの昔を想像しながら、消灯になりました。
消灯とは言うものの、咳が出て出てしょうがない。
シーーーンと静まり返った真っ暗闇の中、一度出始めた咳は機関銃のように、止まらないんだな。
こんなにうるさいのに、浅○さんは
「私に何か手伝えることはないかしら?」
と言ってくれるのだ……。
いやはや、とんでもない話で、浅○さん睡眠薬まで飲んでいて、眠りを妨げている原因をつくっているのは私の方で、逆に気遣いしてくれるだなんて、ほんとに人が良すぎるよぉぉ~~~。
ただただ、申し訳ないかぎり。
そして、関係ないけど、すでに私は今月の生理になりかかって、鎮痛剤に手を出しましたよ。
毎月毎月、これがやっかいなんだ。