2016年3月17日(木) 恐ろしき3連痰
2016年3月17日(木) 今日はR大学病院の受診日。
身支度をしていると8時51分頃、自分の携帯電話が鳴り響く。
R大学病院からだった。
提出した「痰」から「結核菌」が出たというのだ。
そんな菌が自分から本当に出たなんて、一体どうなってしまうのかテンパっていた。
病院についた際、救急出入口から入るように看護師さんに説明を受けた。
主人に車で送られて、12時半の予約で言われた通りにR大学病院救急出入口に着くと、すぐに個室に呼ばれ主人と中へ入りました。
K先生は我々の個室のドア1枚隔てた向こう側で、救急の患者さん対応に、手が離せず少しの間待っていました。
待っている間にも、看護師さん達にジーっと見られ、何となく緊張感のある空気が流れている感じからして、よっぽどヤバイものに感染したんだろうな……と察しました。
この緊張感が耐えられん‼
早く先生よ来ておくれー‼
そして、待ってました。
K先生が登場し、2日前に撮ったレントゲン、CTを3人で凝視しました。
この白っぽいのが「結核菌」に感染している部分だと説明してくれるのだが、素人には何だかよく分からない。
正常な人の画像と見比べた訳ではないからでしょうけど。
それに、2日前初めてこの画像を見た時から気になっている、気管の下の方(胃に近い部分)で、ぐるぐるっと「とぐろ」を巻いたみたいに見えるものは何なのか⁉
治るのか⁉ということなのだが……。
K先生によると「結核」になると気管に潰瘍みたいなものができる場合もあるから、自分の場合も不思議な事ではないらしい。
この「とぐろ的」なものは、潰瘍ってことだけど、この潰瘍がちゃんと治るってことを、はっきりと言ってくれないのだが、そこらへんをどう考えたら良いのか、頭は混乱するばかり。
2日前に3日間連続の痰提出が基本となる、いわゆる「3連痰」の話をしたところですが、自分がこの度提出した2連痰の2日分どちらからも「結核菌」が検出されたそうです。
しかも10段回中の9レベルでの菌量だったそうで……。
恐ろしいったらありゃしない。
主人も発症してなくても、結核にかかっている可能性は高いだろうとK先生は言う。
これまた恐ろしい。
主人もすぐにでも検査しないと……。
全部いっぺんに分かって、この出来事を上手くさばいていかなくてはならない。
とにかく、すぐに「結核病棟」のある「H病院」へ入院が決まり書類をもらった。
主人に会計をしてもらっている間に、看護師さんに付き添われて、励まされながら車まで歩く。
勿論、自分は「結核患者」だとはっきり烙印を押されてしまった今、看護師さんは絶対移らないよう「N95」という気密性の高いマスクをがっつり付けて身を守っていた。
看護師さん達だって患者さんから結核を移され投薬や入院するパターンは多いから楽ではないはずだ。
とにもかくにも、今は薬をきちんと飲めば治るからと、テンパる気持ちを落ち着かせてくれた看護師さん、どうもありがとうございます。
病院を後にした直後、自分の住んでいる市の保健所から連絡が入り、今後の説明を受けるため、このあと15時半に約束をしました。
一旦、家に帰り乳腺外来の「Y先生」に報告です。
咳が酷く検査も録に出来なかった為、先に呼吸器内科に行ってくるよう、今回の一連の流れを作ってくれたY先生。
Y先生に今回の件を、恐る恐る連絡すると「早く見つかって良かったね。」
と言ってくれましたが、内心かなり動揺していたはずです。
結核を発症している状態でY先生に診察してもらっていた……。
咳が出るので普通のマスクはしてましたが、結核菌にとっては気密性が足りないので、完全ではないし、本当に申し訳ない気持ちしかないです。
Y先生って自分にとって、事あるごとに命を救ってくれる先生で、今回も本当にその事を痛感し、勘がとても鋭くて凄いと思います。
Y先生へも感染させてないか、検査をお願いしている自分がいました。
勿論29日乳腺外来の検査は延期です。
予定通り保健所に15時半に間に合うよう着くと、担当の「佐○さん」から、がっちりした固いマスクを渡されました。
「佐○さん」もがっちり系のマスクをしていました。
主人は病院の看護師さんと同様の、いかつくないN95のマスクを渡され装着しての説明となります。
保健師「佐○さん」は、今後何かとお世話になる、この病気が治るまで見守ってくれる担当の方で、とても話し上手で頭の良い印象を持ちました。
説明を聞き始めてすぐ「R大学病院」の「K先生」から携帯電話に連絡がきまして、一旦話しは中断です。
またゾワゾワしながらK先生の話を聞くと、3連痰の3回目の痰からも「結核菌」が出て「確定」になったとの報告でした。
やっぱりかという感じで、レベル9の菌量を2回叩き出しといて3回目は菌がいないとは考えにくいですし。
ですので明日は「H病院」の中にある「結核病棟」へ直接行くことになりました。
保健所での話に戻りまして、「佐○さん」の話では主人はすぐにでも検査を受けることが決まっているとのこと。
今回と3か月後の2回の検査が必要になります。
レントゲンが大丈夫だった場合でも、採血から反応が出た場合には、薬を飲み菌をたたくことになります。
主人の場合は自分とは違い、発症していなければ薬を飲みながら、仕事も出来るということですが、次から次へと申し訳ない気持ちでいっぱいであります。
何と言っても、同じ屋根の下で生活している家族が、一番感染リスク濃厚な訳ですので……。
これまで自分が会った人に感染させていないかを、考えれば考えるほど頭がかなりおかしくなります。
佐○さんの真剣な話しも頭になかなか入ってこない感じで、むしろ主人の方が熱心に聞いていた気がしました。
夜、明日の入院の用意をしながら、実家の母や妹に報告したのでした。
妹は「この御時世に⁉」
と今の時代に結核にかかったのには驚いていました。
いろいろ話したとは思うのですが、不安と落ち込みであまり覚えてないみたいです。
今日はとても長い1日だった気がします。
明日からどんな感じなんだろう……。