2016年3月19日(土)以降 DOTSについて
3月19日(土)以降
今日からは朝10時~11時に看護師さんの目の前で治療薬を飲みます。
これをDOTS対面服薬治療(ドッツ)と言います。
【なぜDOTSを行うのか】
結核の薬は、6ヶ月~9ヶ月と長期間飲み続けなければなりません。
長い期間毎日薬を飲み続けるということは、簡単なようで非常に難しいことです。
「どんな人でも服薬中断の可能性がある」
と言われています。
治療終了まで薬を飲み続けて頂くために、入院中から患者様自身が中心となって、結核の薬の内服に取り組んでいただきたいと考えています。
患者様が内服治療について、十分理解して頂き、退院後も治療終了まで薬を飲み続けて頂くために、内服の理解や動作を確認させていただきます。
なるほど…服薬中断するとかなりマズイみたいですね。
【内服を途中で止めるとどうなるか】
薬の内服が開始となり、症状がなくなっても、結核が治ったわけではありません。
結核の薬を自分の判断で止めてしまうと
①結核菌の活動が弱っているだけなので、内服を止めると菌は、再び活発になり、症状が悪化します。
②飲んだり飲まなかったりを繰り返したり、途中で止めてしまうと薬が効かない結核菌が出来てしまいます。(多剤耐性結核)
結核の薬の種類は限られているので、治療ができなくなってしまいます。
治療終了まできちんと薬を飲み続けることが重要です。
というわけで、死にたくなければ薬はきちんと飲むべしってことです。
治療薬はその人の体重で飲む量が決まり、入院中の体重増減でも、飲む量は変わるため週一で体重測定があります。
治療薬の作用と副作用について少し書きます。
あくまでも自分の治療薬の組合せなので、人によっては、飲んで体に合わないと判断された場合は組合せが変わります。
自分の場合
◼イスコチン錠100㎎ 2錠
◼ヒドラ錠50㎎(イスコチンと同じ成分) 0.5錠
作用:結核菌を殺すお薬です。
副作用:かゆみ、手足のしびれ、食欲が落ちる、肝障害、腎障害、貧血など。
◼リファンピシンカプセル150㎎ 3カプセル
作用:結核菌を殺すお薬です。
副作用:かゆみ、食欲が落ちる、肝障害、腎障害、血小板減少、貧血など。
尿、汗、涙、便などが赤色になることがあります。
◼エブトール錠 250㎎ 2.5錠
作用:結核菌が増える速度を遅くするお薬です。
副作用:かゆみ、食欲が落ちる、視力低下、目がかすむ、肝障害、血小板減少など。
◼ピラマイド 1.1グラム
作用:結核菌を殺すお薬です。
副作用:かゆみ、食欲が落ちる、肝障害、腎障害、尿酸値上昇、関節痛など。
毎日の日課はいろいろあり、保健師さんから受け取った「さわやか手帳」というものがあります。
この手帳には日付、曜日、開始日数、飲んだ薬の種類を毎日記入していき、治療薬を看護師さんの確認のもと飲み終えたら、DOTS確認者印をその欄に押してもらいます。
この他に「生活表」というものがあり、毎日の朝昼夕の食事のご飯とおかずの食べた割合を10段階中、どれくらい食べたかを記入し、トイレ(尿、便)の回数を正の字で、検査内容(採血、尿、レントゲン、痰など)も記入します。
記入物が多いですが頑張るぞ‼