クリームの部屋

誰かの役に立てば幸せ

一匹の猫との出会い 🐱1

2001年秋頃、私と主人と当時二人で暮らしていた家での出来事です。

家の近辺ではたまたま外猫が沢山おり、近所の方の暗黙の了解で猫たちは地域猫化していました。

朝晩ご飯も与えられ、ご飯の時間が近付いてくると健気に待っているその姿には、とても微笑ましい光景に映っていました。

その大勢の中にいるクリーム色をした一匹の猫のご飯待ち、甘えている姿をよく目にしていて「あのクリーム色の猫が…」と自分達の会話のネタになっていました。

この猫は大勢の猫達とは馬が合わないのか、ぽつんと一匹でいるときもありました。

外猫として何年もの間、雨の日も風の日も見かけていて、もう我々の中では自然に「クリーム」と呼んでいました。

そんな中、2007年ある夏頃の出来事です。

左後ろ足を引きずりおかしな鳴き方をして腰を下ろした状態から立ち上がれません。

これは何か変だ。

車にぶつかったのか、はたまた近所で猫を良く思っていない人にやられたのか…それは分からないですが、大急ぎで動物病院へ連れて行ったのです。