クリームの部屋

誰かの役に立てば幸せ

2016年5月29日(日) 錠剤願い叶うか

5月29日(日)
今日はやけに眠くて、日中ちょこちょこ寝た。


何故、寝不足かというと隣の男性部屋に、この前新患で入ってきた、おじいさん患者が、夜中ず---っと誰かの名前を叫び続けているのだ。



おじいさん患者は、ナースコールを押すことを知らないのか、分からないのか、看護師さんもまた、叫び声には気が付かない為、私も何度もナースステーションに知らせに行き、疲れてしまった。



そして自分も睡魔がきて、うつらうつらすると、また叫び声が聞こえるわで、どうやらご家族の方の名前を呼んでいるみたいです。



自分も子供の時、遠くにいても、祖父によく名前を呼ばれていたのを思い出しました。



体が不自由になってからの祖父は、目の前に居る妹ではなく、遠くに居る私を呼ぶため、祖父の目の前に行くまで、ずっと叫び続けるのだが、それがそのおじいさん患者とよく似ている。



おじいさん患者が叫んでいるだけなら、看護師さん達も、順番に対応するから、もう少し待っていてもらおう、ということもあるだろう。



けれど、看護師さん達も、とても忙しく猫の手も借りたいぐらい病棟中を走り回っているため、昨日のおじいさん患者の突発的にやらかした事件には参っただろう。



寝たきりのおじいさん患者は、看護師さんをいくら呼んでも来ない事に怒り、自分のおしめを外して床に投げ捨て、ベットに引いてあるマットも汚物まみれにし、結果取り替えるのに大変だったということがありました。



そんなことがあったもので、おじいさん患者の声が聞こえると、まだ看護師さん来てないのかなぁ……と気になってしまうのでした。




5月30日(月)
今日は昼のネブライザーからゼコゼコが止まらず、そのまま夕飯になってもゼコゼコのまま。



だから夕方、お掃除担当「関○さん」に言われるまで知らなかったけど、50代くらいの女性の新患さんが入院してきて、ずっと泣いていて大変だったとのこと。
 


会社の健康診断で引っかかってきたという。



お掃除関○さんも心配していたけど、見た感じ話が出来る余裕はない……そんな表情していた。


今日はそっとしておこう……。そう思ったのでした。




朝からゼコっていたけど、夜のネブライザーになり、終わってもゼコゼコは相変わらずで、今日は一日中ダメだった。




妹との連絡で、甥っ子のイスコチンの良い情報が聞けました。



甥っ子の手元にある粉のイスコチンは、現在1日3回ですが、1日1回まとめて飲んで良いとのことで、処方された分以降からは、1日1回の錠剤になるというのです。



主人が薬剤師さんにお願いしてみた甲斐がありました‼



妹もとても喜んでいて、主人に感謝していました。



予防薬と言ったって、6ヶ月~9ヶ月飲みますから、1日1回の方が楽なはずですしね。



本当に良かった……と思いながらベットに入りつつ、今晩も隣のおじいさんは叫んでしまうのか⁉ どうなるでしょう……。

2016年5月27日(金)以降 予防薬錠剤交渉

5月27日(金)
めずらしく朝から雨だった。



今日また一人、男性患者「二○さん」が退院して行った。


この方はディールームの公衆電話で、よく馬券を購入していたのが印象的。


入院中にまで、馬にかける情熱ったら半端ない。


皆、続々と去っていくね。


気づけば私は古株になっちゃったようだ。



ところで、今日妹に連絡して、甥っ子の病院の結果を聞いた。


甥っ子の担当である結核専門医は、週1回、金曜日なので気になっていました。


こないだ湿疹が酷くなり、緊急で診てもらった先生には、帯状疱疹という診断でした。


そして改めて、甥っ子の担当医師からも、「帯状疱疹」で間違いないとのこと。


予防薬イスコチンの副作用ではなく、「免疫力低下」によるものだそうです。


イスコチンの錠剤は、仕入れてもらえないみたいで、今後も粉薬だなんてちょっと信じがたい。




5月28日(土)
お掃除担当、川○さんは、今日もせっせと病室のゴミを、回収してくれていた。


川○さんの、二人のお子さんの歳の差が、15才あいている……というからビックリ。 


川○さん、下の子の風邪が移っちゃって大体調良くないけど、土曜日だから、ゆっくりゴミ集めする、と言いながら行ってしまった。


私が常にゼコゼコしていて、ゴミが多く出てしまうから、多めにゴミ袋を用意して、渡してくれるんです。


本当にいつもありがとうございます。



夕方前に主人が着替え、ティッシュ、水、お茶など持ってきてくれました。


今日主人は、甥っ子の予防薬の事で、甥っ子の住んでいる街の薬局、隣街の総合病院などに連絡して、予防薬イスコチンの錠剤が置いてないか聞いてくれたり、大変だったと思います。



甥っ子が現在通院している病院は、院内薬局の為、今後もこちらに通院するなら、錠剤じゃないと続かないだろう、との思いでこちらの病院に連絡した際、薬剤師さんと話をすることが出来たんだそう。



1日3回、粉薬ともなると、生徒達は何も知らないので、昼間に学校で、こそこそ飲むのもキツいだろう……というのもあり、薬剤師さんの心情に訴えかけて、交渉したとのこと。



そうしたところ、「処方師」と「担当医師」の許可が出れば、錠剤の可能性も出てきたというので、連絡を待つことに。


妹には、その旨を伝えました。

2016年5月25日(水)以降 日本語講座

5月25日(水)
今日は割りと咳が出て、くたびれそのまま横になって、眠ってしまっていた。


担当医「野○先生」も
「咳は月単位でしか良くならないからね……。」と言っている。


天気も悪いせいか、肋骨が痛む。



そんな中、「○ザワさん」が明日退院する。


この病棟でもかなりご年配の男性患者さんです。


ディールームで会ったりすると、皆、気軽に体調のことなど話したりしてきました。


入院期間も長かった「○ザワさん」が退院とは嬉しいことですね。


良○殿からもメッセージをもらったので、早速「○ザワさん」に伝えました。


「無理せず、ゆっくり過ごして下さい。」と伝えると、

「そりゃ~どうも~」って喜んでました。



ところで、新患フィリピンさん以外の、いつもの3人衆は、男性看護師「佐○さん」にディールームにて『日本語講座』を開いてもらっていた。



看護師さん達も、あの手この手で、3人衆をおとなしくさせる作戦なのだろう。


少しはおとなしく過ごしてくれると、期待しちゃいますよ。


自分の部屋の隣がディールームだから、講座の声が、聞こえてくるんだけどね。


「佐○さん」の言った、日本語の後に続き、3人衆が繰り返して言うパターンの、よくあるやつですね。


そして、講座の最後に、3人衆から名前を聞かれた「佐○さん」は
「佐○です。」と名字を名乗ると、3人共それぞれに、バカの一つ覚えのように、呼び捨てで連呼している……。


日本語を教わった先生に、呼び捨てだわ、さん付けで言う習慣も無いのやらで、先が思いやられる感じだった。


3人衆は「佐○さん」の目の前で、名字を繰り返し連呼しながら、ゲラゲラ笑っていました。


そこは繰り返すべきところじゃないんだけどねぇ……。


佐○さんも苦笑いなのであった。



話はがらっと変わりますが、お掃除担当「関○さん」の一番弟子で女性清掃員の「川○さん」という方がおります。


高1の男の子と10ヶ月のお子さんをもつ、たくましい方です。


顔を会わせると、世間話したり、とても気さくな方なんです。


そんな「川○さん」がここへ来るまでの間に、車が止まってしまい、レッカーを呼んで代車で来たとのことで、何だか大変そうでしたよ。


ご苦労様でした~。




5月26日(木)
今日はお風呂が朝一で、上がってから、咳がゼコゼコ治まらず、体力奪われ疲れてしまった。


夕方前、主人が着替え、ティッシュ、お茶など持ってきてくれ、少しディールームで話して帰りました。


この前主人が、病院だった日に、担当医経由で知ってしまった、「ガフキ-10号」の「トラックドライバー」の話になったので、あそこにいるおじさんがそうみたいだよ~って教えたのだった。


たまたま、日中そのおじさんと話す機会が訪れたんだけど、何故だか、おじさん本人は自分のガフキ-が何号だか、知らないって言っているのだ。
 

ちゃんと先生の話を、聞いてないだけだと思うけど……。


おじさんは、何となくだけど、結核にかかったのには、心当たりがあったそうで。


それは、5年前にドライバー仲間の中に、結核にかかった人がいたから、それだろうと言っていた。


おじさんが、病院でのレントゲンに引っかかって、詳しく調べるべきところを、忙しさのあまりに、2ヶ月放っておいたのがいけなかったらしいね~。


そんな話をおじさんが話してくれました。



ところで、今日午前中に「○ザワさん」が退院し、空き部屋になったと思いきや、すぐに新患さんが、タンカーで運ばれてきて、その部屋に入りました。


本当に忙しい病棟だねぇ~。



今日の同室「浅○さん」の昔のお話を少し。


浅○さんが16才頃、結核にかかっていたとき、「ヒドラ」や「ストレプトマイシン」を飲んでいました。


この薬は戦後間もない頃のもので、副作用が酷く、耳がつんぼになる(聴こえなくなる)ことから、『ストレプつんぼ』と名付けられ、若い人もよく耳が、聴こえなくなっていたと言っていました。


浅○さんの実体験が聞けるのは、なかなか貴重ですよね。


今は治療薬も、随分進化し副作用も減って、治療薬の有り難さを噛みしめるのであった。


毎日、私の体を治してくれる治療薬、ありがとう。

2016年5月23日(月)以降 新患フィリピーナ⁉

5月23日(月)
本日午前中に運ばれて来たのは、フィリピンの女性患者さん。


タンカーに乗せられた彼女が向かった部屋は……勿論女性フィリピン2人部屋。


そう、この前まで私が居た部屋である。


女性フィリピン3人部屋になった瞬間、エドワード、フィリピーナ2人は、ここぞとばかりに輪になって
「ばんざーーーい‼ばんざーーーい‼ばんざーーーーーーい‼」
と万歳三唱し、もう大騒ぎであった。


フィリピンばっかり集まって、「フィリピンパブ」か‼‼


けど、この新患さんは症状が重いみたいだから、そっと休ませてやってよ……と切に願う。



ところで、同室浅○さんのことですが、何十年と慣れ親しんだ、自分のベットに乗り降りする向きが、入院したとたん逆になってしまい、慣れないものだから、体が痛くて夜眠れないのだと最近悩んでいた。


83才と高齢ですし看護師「桑○さん」に相談してみたら、なんと場所替えOKになり、14時頃から窓側に移動し一安心。


皆で荷物の移動など、手伝っちゃいました。


慣れている側のベットサイドから上がることで、今晩から少しは眠れると良いけどなぁ~。



話は変わり、甥っ子が予防薬を始めてから、体の湿疹が結構酷く、痛くて寝られず、のたうち回っていると、妹が言っていて、だいぶヤバそうである。


担当の先生が週に一回だからと、それまで病院を我慢しようとしているから、危ないし、すぐ診てもらった方がいいと伝えました。


病院行ってくれるかなぁ……。心配。



それから、主人も今日は病院でした。


自分と同様の薬を飲んでいますし、採血結果は気になるところです。


結果は腎臓、肝臓共に大丈夫でした。


そして、以前から甲状腺のあたりが、腫れているような気がして、気になっていたのも、大丈夫だということで安心しました。



主人が病院だった日、こちらの病院で受診した患者さんの中から「結核」が判明した方が居たそうで……。


その方は「トラックドライバー」で「ガフキ-10号」だと、主人経由で知ることになりました。


10号というのは、菌量マックスってことだけど……。


自分も9号だったから、人の事言えないけど、またこの病棟に近々、一人増えるということだ。


最近患者数が多い気がする。




5月24日(火)
夕べは、消灯後も苦しくて咳が止まらないから、その度に何度も起きて、あまり寝られなかった。


生理痛も昨日の午前中くらいまでは、鎮痛剤無しで何とか大丈夫と思っていたけど、今日また生理痛ぶり返し昼頃に、コカール3錠飲んじゃった。


ほんとめんどくさいね。


主人が夕飯前くらいに来て、着替え、水、お茶、ティッシュなどを持ってきてくれました。


ディールームにいる間に、夕飯がきたから食べながら話してました。


生理痛の鎮痛剤で、胃が荒れてしまったようで、私にしては珍しく、あまり食べれなかったかなぁ。


食べることは仕事……くらいに思っているものですから。



主人もまた、甥っ子の湿疹の件は心配していました。


主人が帰った後、妹に連絡してみました。


そうしたら、実は日中、甥っ子を病院に行かせたとのこと。


すると「帯状疱疹」と言われたそうで、そりゃ痛いし痒いし、のたうち回る訳だ。


予防薬とは直接、関係無いとのことだが、飲み薬、塗り薬をもらい、とりあえずは良かったかな。


イスコチンがまだ粉薬のままなので、錠剤にしてもらえるか、聞いてみるって。



話はがらっと変わりますが、今晩21時消灯後、23時頃のこと……。


皆が就寝中、薄暗く静まり返った病棟に……ものすごい音が鳴り響き、飛び起きる……。


ざわついている方へ行ってみた。


すると暗闇の中、男性部屋でひっくり返って、口から血を流している、おばあちゃん患者「キミちゃん」が居るではないか。


青タンも出来てるし、床にも血がたくさん散らかっていて、派手に転んだことが推測された。


キミちゃんの手には、廊下手すりの部品が握られていて、単純に手すりに捕まって歩いている最中、外れて転んだのだろう。


勢い余って転がった先が男性部屋って訳かぁ。


男性部屋の人達は、ものすごい音がしたことに、何事かと超ビックリしていましたね。


古い病院だから、あちこち不具合もあったりで、なかなか危なかったかもしれない。


頭打たなくて不幸中の幸いかも。


キミちゃんお大事に~。


夜中にとてもビックリした事件であった。

2016年5月21日(土)以降 辛い生理痛

5月21日(土)
今日もやっぱり、お腹が辛くて「コカール3錠」飲む。


19時半頃、コカールでは効かなくなり、「ジクロフェナク」の方を飲む。


とにかく、生理痛に絶えた1日だった。



良○殿が、子供の運動会だった事を思い出して、連絡したらやっぱりそうだった。


今日は天気も良かったし、いい日に恵まれたね。


まだ、体調戻っていないから、疲れたって言ってたっけ。



それにしても、ディールームにいる「フィリピン3人衆」はクソうるさい。


浅○さんが睡眠薬飲んでても、全然意味ないくらいやかましい。


夜になると興奮するんだろうか⁉


「ギャーギャー」騒いで「ドスドス」何かをぶつけてるような音もするし。


看護師さんが、ディールームに近づいてくると、静かにするから「知能犯」だな。
バカヤロウ‼


こんなんじゃ、うるさくて、夜ディールームで電話出来ないわ。




5月22日(日)
今日も生理痛でジクロフェナクを使っているから、胃薬も飲んでるけど、胃痛になりやすいから気をつけねば。


昼御飯食べ終えると、主人が水、お茶、ティッシュ、着替えを持ってきてくれました。


ディールームで少し話して帰りました。



看護師「時○さん」が、生理痛の辛い私にむけ、こんな話をしてくれました。


時○さんが30代前後の頃、ホルモン療法で子宮筋腫を、こぶし大からピンポン玉くらいに、したことがあるのだとか。


生理痛もあったため、ホルモン療法に期待していたところ、そのまま生理も来なくなって今に至るらしい……。


30代前後だなんて、早すぎるのでビックリ。


なので、お子さんはおらず、夫婦二人での生活だと言っていました。


人間、様々なパターンが、あるものなんだなぁ……。




話はがらっと変わりますが、うるさいエドワードが、少し遠くの部屋へ移動させられていた。


しかも、もともとおじさん患者2人部屋のところへ入って、3人になって大丈夫なのか⁉


余計にエドワードのストレスが、爆発しないことを祈ろう。


そして案の定、夜になると、フィリピン3人衆による「バレー観戦」で大騒ぎ。


もう誰も彼らを、止められないのだろうか。



用があって妹に電話しようにも、ディールームが占領され騒音が酷いから、話すことは諦めた。


甥っ子の飲んでいる予防薬「イスコチン」の事なんですが……。


副作用なのか湿疹が酷くて、痛いんだそうで、この先続けていけるのかが、ちょっと心配であります。 

2016年5月19日(木)以降 お風呂での珍事件

5月19日(木)
今日は朝から採血の日。


採血って出来ればやりたくないけど、だんだんと慣れてくるもので、特になんとも思わなくなり、朝っぱらで頭もボーっとしてる間に終わってる。


治療薬を飲み続けていくため、体のちょっとした不調に気付けますからね。


それこそ体調の方ですが、実は昨日の晩から息苦しさと咳のオンパレードであまり眠れなかった。


なんだかんだと昼過ぎまで、その症状が続いてキツかった。


こんな体調の時でも、例により「フィリピン3人衆」は容赦ない。


最近、ディールームに一番近い部屋に引越して、給湯場まですぐそこですし、なにかと便利だろうと思っていました………がしかし……。


昨日の晩などは、「フィリピン3人衆」がディールームにて、テレビ前を陣取り「サッカー観戦」でタオルをぶん回しながら、絶叫し大騒ぎしていて、やかましいの何のったら……。


君達ほんとに病人かい⁉……と疑いたくなるほど。


最近では、3人が常に一緒に行動していて、なかでも男性患者「エドワード」の声は、ディールーム隣の、自分の部屋まで響いてくるからクソうるさい。


同室の浅○さんが、ディールームで電話している時も、どんちゃん騒ぎをやめないもんだから、まともに会話が出来なかったとのこと。


この「エドワード」が、ディールームのテレビ前のソファーに、どかっと横になって威張っていた……と浅○さん言っていた。


個人的な意見を、相手に言ってはいけないとされ、看護師さん達に任せるしかないのだが、どうやら結核病棟に外国人が入院することは、よくあることで、毎度このようなビックリするような場面が、繰り広げられているという。


なので看護師さん達にとって、問題を起こしがちな外国人は、いつも悩みの種なんだとか……。


困ったもんだ。



今日、主人が仕事帰りに着替え、お茶、ティッシュ等を持ってきてくれ、すぐに帰りました。


朝の採血結果ですが、腎臓、肝臓共に数値は安定していて安心しました。


自分は毎月、生理痛の薬も服用するため、この数値の安定はとても大事であります。


とにかく、抗結核薬で腎臓、肝臓はやられずに済んでいるので、引き続き治療頑張るべし。




5月20日(金)
なんと今日から抗結核薬の「ピラマイド」を飲まなくても大丈夫になったのだ‼‼


ヤッター--‼‼


ピラマイドは粉薬だったので、キチンと決められた分量を飲むために、口からこぼして量が減ったりしてもダメですし、結構緊張感をもって飲んでました。


一種類薬が減るだけなのに、こんなにも気が楽だなんて~。


このピラマイドですが、副作用に尿酸値上昇とあります。


少し尿酸値高めの患者さんは、これを飲んだきっかけで、痛風を振り返して、足など腫らし耐えながら、でも治療薬は止められないから、湿布張りながら飲み続けている方もいます。


自分は少なくとも尿酸値が上昇しなかったので助かりました。



ところで話はがらっと変わりますが、どの病院でもある、患者さんの為の「風呂のシステム」の話を少し。


まずは朝っぱら、その日の部屋番号の入浴時間が貼り出されます。


それを見に来た患者さん達は、やれ昼御飯に近くて焦るとか、やれ午後からは面倒だとか、いろいろ言って一喜一憂します。


実際、時間割のようにキチンと進むことは、あまりありません。


だいたいは、時間を押して回ってくるので、自分の時に少しでも早く入り終え、次の人にバトンを渡したいと思うのですが、なにせ「持ち時間一人15分」と短いため、必死で時間内に終えるのが精一杯であります。


なので、昼御飯前に入浴時間予定の部屋が、時間が押して午後に変更されると、もともと、午後スタートだった部屋の入浴時間がずれ込むことはよくあります。


現在、どこの部屋が入浴中なのかは、遠くからでも分かるよう、三角柱の形の札の裏に、磁石が付いていて、部屋入口に引っ付くようになっています。


三角柱札には「入浴中」と書いてあり、この札が付いている部屋が、入浴中ということになります。


入浴は一人一人ですが、入浴を終えた部屋は、看護師さんにその旨を伝えます。


入浴札は看護師さんが、次の部屋の入口に付けて「お風呂どうぞー」と、声かけする場合と看護師さんが忙しそうなら、患者さん自ら入浴札の付け替えと声かけをして、看護師さんに伝えたりもします。


風呂のシステムが分かったところで、この前御本人から聞いた、珍事件がこちら。


入浴札が部屋入口に付けられ、看護師さんの「お風呂どうぞー」の声かけにより、さっそうとお風呂へ向かう、じいさん患者「八八(はちはち)さん」がおりました。


いつものように、お風呂の扉を横にスライドさせると、閉まっているはずの「内扉」全開で、湯船の中にいた「フィリピンおばはん」に
「アラァーーー--ッ‼‼」
って、上下手で隠しながら、悲鳴をあげられ、
一瞬で加害者状態になってしまった八八さんは
「アラァーーー--ッ‼‼じゃないよぉぉ‼‼俺だって-----ぇ‼‼」
とぶちギレ、看護師さんに向かって
「まだ入ってるんじゃねぇー-かよぉっ‼‼
フィリピンがよぉーーー--っ‼‼‼」
と叫んだという。


笑っちゃいけないんだろうけど、何回聞いてもおかしい。


お風呂で倒れた場合に備え、看護師さんが助けに入ってくる前提で、内鍵は掛けてはいけない決まりがある以上、いつか誰かが珍事件をやらかしても、おかしくないかもしれませんよね。


だけど、さすがに脱衣場と浴槽の間の内扉を全開で入ってる人……居たんだね~~。


最近「フィリピン」女子達がお風呂終わっても、看護師さんに伝えないし、入浴札回さないから、お風呂の順番止まっちゃって、他の部屋からクレームきてるみたいでした。




16時半すぎ、主人が着替え、飲み物を持ってきてくれ、少しディールームで話して帰りました。


フィリピンおばはん&エドワードがやかましくて、主人もウザそうだった。



同室の浅○さんの、今日のお話。


浅○さんは、6人兄妹で3人亡くなっていて、そのうちお兄さんの一人は、学生の時に「結核」で亡くなり、この関係で浅○さんも16才の時に「結核」を発症している。


現在使用されている「ヒドラ(イスコチンと同じ成分)」も発症した16才の時に飲んでいたそうだ。


少しずつ、浅○さんの昔を想像しながら、消灯になりました。


消灯とは言うものの、咳が出て出てしょうがない。


シーーーンと静まり返った真っ暗闇の中、一度出始めた咳は機関銃のように、止まらないんだな。


こんなにうるさいのに、浅○さんは
「私に何か手伝えることはないかしら?」
と言ってくれるのだ……。


いやはや、とんでもない話で、浅○さん睡眠薬まで飲んでいて、眠りを妨げている原因をつくっているのは私の方で、逆に気遣いしてくれるだなんて、ほんとに人が良すぎるよぉぉ~~~。


ただただ、申し訳ないかぎり。


そして、関係ないけど、すでに私は今月の生理になりかかって、鎮痛剤に手を出しましたよ。


毎月毎月、これがやっかいなんだ。

2016年5月17日(火)以降 さらばフィリピン部屋

5月17日(火)
朝5時半から「マルセルさん」こと「フィリピンおばはん」の電話には参った。


なにせ地声がデカイから、まだ起床時間前だというのに、部屋中に会話が響き渡って、他の男性部屋にも聞こえている様子。


ちょうどタイミング良く見回りに来た、副士長「鍋○さん」に注意されたのでした。


実はゆうべ、消灯してから朝方まで呼吸が苦しく、寝られなかったこともあり、朝っぱらの電話の件は厳しかったですね。


説明する手間もはぶけましたし「鍋○さん」ありがとうございました。



話は戻りますが、苦しさを改善しようとネブライザーを始めたところ、10分程たったところで、何故か蒸気が出なくなってしまい、ゼコゼコも治らず終了になってしまったのでした。


こうなると、この後もあんばい悪いです。


けど良いこともありまして、なんと「鍋○さん」から部屋移動の許可が下りたのです。


マジで副士長ーーーー‼‼


ほんとに頼りになります。有り難いかぎり‼


この前退院した、車イス「北○さん」が、長い間入院していた部屋で、ディールームの真ん前になります。


そして9時から、お引っ越し。


さらばフィリピン部屋よ。


引越し中、ゼコゼコが止まらなくなってしまい、若干具合悪くなる。


朝、ネブライザーに不具合が起きたため、痰が出切らず、気管に結構へばりついていると考えられる。


そんなこんなで、お風呂とシーツ交換とばされる……。


少し待ってから、お風呂回ってきたので行ってきた。


部屋戻ってきたら、診察終わりの「三○さん」居たからビックリ。


昼御飯も運ばれてきたが、いまだにゼコって全然食べれん。


そして更に続けて、診察終わりの「良○殿」も来てくれ、またビックリ。


なんと忙しい日なんだ。


まず診察が混んでないことも、かなり珍しいっていうのもあるけど。


甘い物を差し入れてくれ、どうもありがとね~。


2人とも少しして帰りました。


その後、主人も仕事帰りに寄ってくれ、お茶や着替えを持ってきてくれました。


このあと患者全員の視力検査が控えていた為、主人は帰りました。


視力検査は前回よりも、マシだった気がする。


毎日飲んでいる抗結核薬「エブトール」には「目がかすむ」という副作用があるというのだが、副作用なのか年齢的なものなのか、確かに最近は見えにくかもなぁ。


だけど、こういう機会でもないと、視力検査はしないだろうから、助かりますね。



今日この部屋に引っ越したばかりだけど、またベットを作っているところをみると、誰か入って来る様子だね。




5月18日(水)
個室から「浅○久○さん」が自分の斜め前のベットに移動してきた。


かわりに、その個室には男性の新患さんが入ったらしい。


この「浅○さん」(83才)はとっても良い方だった。


人生において壮絶な生きざまを語ってくれたのです。


幼い頃の「戦争」による疎開の話。


ダンナさんが、ついこの間の1月に亡くなった話。


ご自身も「肺がん」で特効薬「イレイサー」を飲んでいること。


そして今回、「結核」が見つかったこと。


結核については、話を聞いてみると、どうやら16才頃に初めて発症して、10年くらいゴロゴロして生活していたといいます。


昔は結核を発症したら、薬を飲んで家で、ゴロゴロするものだったみたいです。


そして時を経て、勤めている頃も2種類の薬を飲んでいましたが、症状も良くなり薬は飲まなくても、大丈夫になったということでした。


なので結核での入院は、初めてということですね。


娘時代に結核になったということは、今回は再発ってことになるのでしょう。



ダンナさんが介護の末、亡くなってからというもの、浅○さん鬱っぽくなってしまったらしく、この度肺がんに結核にともう大変です……。


浅○さん自身は
「もうそんなに長くないから、結核なんていいのに………。」
と言うのだけど、11才下の妹さんが悲しむから、そんなこと言わずに治療を頑張ってほしいと思いました。




今日13時前頃に、診察終わりの陽○ちゃんが来た。


尻注射が無くなり、とても喜んでいた。


けどダメだった場合、尻注射6ヶ月のことも頭をよぎるらしい。


どうか何事もなく過ぎるのを祈るのみ。


あと、陽○ちゃん培養(-)が出たというから、めでたいね。


さっき鈴○さん(熱をよく出していた)も診察に来てたってさ。


同じ野○先生だし、診察日もかぶるのは、そりゃそうだよね。


なんか同窓会みたいだね⁉


私がネブライザーやお風呂が、これからなので陽○ちゃん気をきかせて帰っていきました。


とにかく、慌ただしくも皆に会えて嬉しい1日でもありました。